おいしいリンゴが食べたくて、通販で山形のリンゴを注文した。
ぜいたくできる生活ではないが、好きなリンゴはぜいたくに食べたい。だけど、まともなリンゴなどは高価で手が届かない
雪纖瘦。
ちょうどネットで、ワケあり超特価リンゴというのを見つけた。運送費も出ないのではないかと心配になるほどの金額。おそらく市価の半値以下だろう。
もちろん安いにはワケがある。小玉や変形、枝キズやツル割れ、色むらやぶつかりキズなどがあるという。それでも産地直送なら鮮度くらいはいいかもしれない。
「シャクシャク噛むたびに溢れる果汁!! しっかりとした甘みを感じるサンふじを満杯詰めでお届け致します
彩盒」
そんなキャッチコピーに飛びついた。
リンゴは3週間ほども待たされて、やっと届いた。
たしかに大小さまざまで、形も色も揃ってはいない。ぼくのような買い手がいなかったら、おそらく店頭にも出せないだろう。そんな不揃いのリンゴたち。
しかし歯ごたえもよく、香りもいい。味もさまざまで、甘かったりそれほど甘くもなかったりだが、スーパーのきれいなリンゴよりははるかに美味しい
岩盤浴價錢。
ダンボールに満杯詰めのリンゴは、数えたら40個もあった。たっぷり飽きるくらい食べられるぞ。春が来るまでリンゴだ、リンゴ。小さな希望の光がともる。